
WordPressでファイルをアップロードした時などに、「本当に実行していいですか ?」と表示されることがあります。しかも、「もう一度お試しください。」のリンクをクリックしてもほとんどの場合、処理が完了しません。
エラーメッセージならもっと分かりやすく書いてくれよ!…といいたいところですが、実際このメッセージからは何らかのサーバー側の制約でPHPの処理が止まってしまったということしか分かりません。
ただし、ファイルのアップロード時にだけ「本当に実行していいですか ?」と表示される場合は、原因が絞られてきます。具体的には…
- テーマ・プラグインをアップロードしてインストールしようとした時
- メディア(画像など)をアップロードした時
- インポート用のデータをアップロードした時
などです。
この記事で、原因と解決方法を紹介します。
(2018/4/28 追記)
同じくアップロードの上限に関するトラブルで「辿ったリンクは期限が切れています」というエラーメッセージが表示されるケースがあります。その場合にも以下の内容が参考になるかと思います。
アップロード可能なサイズの上限を確認
このエラーメッセージを見た時に真っ先にやるべきことは、WordPressにアップロードできるファイルサイズの上限を確認することです。
確認するには、ダッシュボードのメニューからメディア
>新規追加
をクリックします。「メディアのアップロード」の画面を開くと、最大アップロードサイズが表示されます。上記の例では、上限が「5MB」になっています。この場合、5MBを超えるファイルをアップロードしようとするとエラーが発生します。
アップロードしようとしているファイルのサイズをと比べて、上限に引っかかっていないかをご確認下さい。設定変更については後述します。
アップロード可能なファイルサイズを大きくする
では、どうやって上限を上げれば良いのかという話になります。最大アップロードサイズは、WordPress側で設定されているわけではありません。そうではなく、サーバー側で設定がされています。上限を上げるには、PHPの設定ファイル(php.ini)の記述を変更する必要があります。
アップロードに関連するパラメーターは次の3つです。
memory_limit
…スクリプトの実行時に使えるメモリの上限post_max_size
…PHPが受け入れるPOSTデータの上限upload_max_filesize
…アップロードできるファイルサイズの上限
これらすべての値が、アップロードしたいファイルのサイズより大きく設定しないといけません。ひつとでも下回っていると、エラーが発生します。
ちなみに余談ですが、upload_max_filesize
のみが下回っている場合は、「アップロードしたファイルは php.ini で定義された upload_max_filesize を超過しています。」というエラーメッセージが表示されます。こちらは分かりやすいですね。
この設定変更の手順は、サーバーによって変わってきます。多くのレンタルサーバーでは管理画面から設定できるようになっているかと思います。お使いのレンタルサーバーで用意してあるマニュアル等を確認してみてください。また、VPS等でWordPressを使用している場合は、php.iniを直接編集することになります。
XSERVERの場合
ロリポップの場合
Heteml
php.iniの設定変更ができない場合は…
もしレンタルサーバーでphp.iniの設定変更ができない場合、また設定可能な値に制約がある場合は、WordPressの機能を使わずにアップロードする方法を検討することになります。
- FTP・SFTPで接続してアップロードする
- レンタルサーバーで用意されているファイルマネージャー機能を使ってアップロードする
ただし、操作ミスのリスクや、パーミッションのトラブルが起きる可能性もありますので、これらは最後の手段になるかと思います。
その他の可能性
ファイルサイズの制限に引っかかっていないにも関わらず「本当に実行していいですか ?」と表示されてしまった場合に、考えられる可能性についても記載しておきます。
- 正しくないファイルをアップロードしようとしている場合
- 例えば、テーマファイル以外のものをテーマとしてアップロードしているなど
- テーマやプラグインなどに問題のあるコードが含まれている場合
- セキュリティ上のトラブルでWordPress本体の動作に問題が起きている場合