
ErgoDox EZを購入しました。慣れるまで大変だろうと思ってはいましたが、実際かなり大変です。最初の数日はまともに作業ができず、1週間ほど使ってようやく慣れてきました。とはいえ、まだまだ操作ミスが多めです。
魅力的なキーボードではありますが、使いこなせるようになるまでの時間的なコストが大きいので、検討中の方は覚悟しておいて下さい(笑
キー配置はJISキーボードとはかなり違いますし、USキーボードとも違う部分が多いです。そこで、ほぼデフォルトのキー配置で使うとどうなるのかを紹介してみたいと思います。
カスタマイズは英字・かなキーの追加だけ
ErgoDoxといえばキーマップを自由に書き換えられるというのも魅力のひとつです。ですが、現状ではできるだけ変更しないで、ほぼデフォルトのキー配置で使うようにしています。あれこれ変更してみたい気持ちもありますが、まずはデフォルトの配置を使いこなせるようになってから考えるつもりです。
最低限必要なのが、言語の切り替えキーです。LANG1 がかなキーに、LANG2 が英字キーに相当します。使用頻度が高いので、親指で押すゾーンの中央寄りに配置しました。
デフォルトの配置では左側に Home と End 、右側に PgUp と PgDn があった場所です。僕の場合、これらのキーは必要なかったので、下を言語の切り替えに使うことにしました。それぞれ上のキーは今のところ使っていません。
ちなみに、ErgoDox EZ Configuratorでキーマップを変更して、コンパイルしたファームウェアを転送しています。
親指での操作をマスターする
まずは親指での操作に慣れないといけません。
右手の親指で Enter と Tab 、左手の親指で Space と Backspace を押します。スペースキーで変換するつもりが、間違ってバックスペースキーを押してしまって入力した文字が消えたりしがちです。なので、この4つのキーを確実に使いこなせるようになる必要があります。
それに加えて、 ⌘ ⌥ Esc 、さらに前述の英字・かなキーもあります。
修飾キーの位置を覚えてショートカットキーを使えるようにする
⌘ は2箇所あります。左手の親指ゾーンに1つ、もうひとつは右端の真ん中のキーを長押しです。
どちらを使うかは好みでいいのですが、右手でマウス操作をしながらコピペをするような場合は左手の親指のCmdを使うと片手でショートカットキーを使えます。また、ホームポジションを崩したくない場合は右端のCmdを使うと良さそうです。
Ctrl も左右にあります。どちらも長押しで使います。通常、 Z や / として使うときはタッピング(押しっぱなしにしないで短く押す)です。
Hyper はAlt+Shift+Ctrl+Cmd、 Mef はAlt+Shift+Ctrlですが、あまり使えてません。
レイヤー0の記号の位置を覚える
レイヤー0に配置されている記号です。 = が左側にあったりとか、やや特殊な配置です。頑張って覚えるしかありません。
なお、これ以外の記号はShift+数字で出せますが、レイヤー1を使ったほうが良さそうなので後述します。
レイヤー1に切り替える
レイヤー0で上記のキーを押すとレイヤー2のキーを使えるようになります。右下と左下のキーは、押している間だけレイヤ1になります。中央のキーは、押すと完全にレイヤー1に切り替わります。レイヤー1になると赤色のLEDが光ります。
レイヤー1の記号の位置を覚える
レイヤー1に配置されている記号のキーです。特にプログラミングで使用頻度の高そうなキーが集まっています。この配置を覚えることができればコーディングが早くなりそうです。
レイヤー1のNumpadを使う
数式を入力するときは、レイヤー1の右側を使うこともできます。Numpadの配置になっています。
ブラインドタッチで数字キーを押せる人はレイヤー0を使ったほうが早いかもしれません。
カーソルキーを使う
カーソルキーの位置はこんな感じです。最初見たときはなんじゃこりゃと思いましたが、意外と悪くないです。↑ ↓ と ← → はそれぞれセットで使うことが多いですし。
以上、ErgoDox EZのデフォルトのキー配置を紹介してきました。そのまま使うにしても、配置をカスタマイズするにしても、覚えることが多いですね。
大きな特徴としては、親指の仕事を増やして 、小指の仕事を減らしていることでしょうか。慣れさえすれば、通常のキーボードよりも良い配置だと思います。
文章の執筆量の多い方やコーディングをする方であれば、挑戦する価値はあるかもしれません。