
文章を書く時に、カギ括弧「」の中に複数の文が入ることがあります。そんなとき、僕は閉じカッコの直前には句点(。)を打たないようにしています。
↓ 例えばこんな感じで、カギ括弧内の最後の文にだけ句点を付けない書き方です。
「炭水化物は控えている。体脂肪を減らすのために」
はっきりと覚えてないのですが、小学校の低学年のときに(。)と(」)
を連続させてはいけないと習った記憶があります。原稿用紙の使い方の授業だったかな…。そんなわけで、カギ括弧内の最後の文に句点を付けない書き方が正しいんだと信じてました。
とは言え、閉じカッコの直前に句点がある文章も、そうでない文章もどっちも見かけます。なので、どっちもありなんだろうなと薄々思ってました。
余談ですが、以前ある仕事で提出した原稿に、先方で勝手に句点を追加されて困惑したこともあります。「それ、わざわざ直すか?」と^^
閉じカッコの直前に句点を付けないルールができた理由
閉じカッコの直前に句点を付けないというルールが生まれた経緯が、毎日新聞の校正者ブログで解説されてました。
詳しくはリンク先を読んでもらえればと思うのですが、ポイントとしては以下の2つ。
- 活字の頃、省力化のために閉じカッコの前に句点を付けないルールができた。
- 限られた紙面を活用するために、現在も同じルールを引き継いでいる。
新聞や書籍などの紙媒体ではこの閉じカッコの前に句点を付けない方針のところが多いものの、絶対ではないようです。少なくとも、日本語の文法としてどっちが正しいとか間違っているとかいうわけでは無さそう。
Webではどっちの書き方にするべきか?
閉じカッコの前に句点を付けないというのが紙媒体でのルールだと分かったわけですが、そうなるとWeb上ではどうするべきなのでしょうか?
句点を付けても問題ないということは分かります。ただ、僕みたいに句点を付けない方針が染み付いてるとわざわざやり方を変えるのも面倒です。それにやり方を変えるべきだという合理的な理由も見つかりません。
両方の書き方が混在してると流石に気持ち悪いので、同じ執筆者のなかで方針が決まっていればそれでいいと考えるべきでしょうか。
ただ、この古いルールが廃れてきて「句点付け忘れてるよ。」と思う人が大多数になるのであれば、句点を付ける書き方に早めに慣れておいたほうが良いのかもしれません。
画像: katorisi (投稿者自身による作品) [GFDL または CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で