
8月に、Googleウェブマスター向け公式ブログで、こんな発表がありました。
モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために
「インタースティシャル」という聞きなれないワードが出ていますが、要するに…
ポップアップとかの割り込み系のコンテンツでユーザーをイラつかせているサイトは、2017年1月10日からGoogleの検索順位を下げんぞコラァ!(悪意ある解釈)
という内容です。無料コンテンツのポップアップでリストを集めている方は、ギョっとしたのではないでしょうか? 当ブログでもポップアップを表示させているので他人事じゃないんですが…
で、この件について、Thrive Leadsというポップアップ表示するためのWordPressプラグインなどを開発しているシェーン・メラフ氏が解説記事を書いています。
Google’s New “Mobile Friendly” Rules for Opt-in Forms (& How they Affect Thrive Leads)
ツールの販売者ということで、もしかしたらポジショントークになってるかも?と思って読んでみたのですが、論点がきっちり整理されていました。内容をかいつまんで紹介してみたいと思います。
1) 今回の変更はスマホのみ
Googleの発表は、スマホでの検索結果の話です。ですので、PCのブラウザでの表示に関しては、ポップアップ表示を続けても問題ないようです。(少なくとも、当面は)
2) ポップアップ自体が問題ではない
そもそもオプトインフォームのためのポップアップは、技術的にはモーダルであって、ポップアップとは違うそうです。その根拠として、Googleが「インタースティシャル」という単語を使っていることを挙げています。この手の技術が全否定されているわけじゃなくて、割り込み広告が問題。オプトインフォームはそれとは違うという考え方のようです。
※ ちょっとこの部分は正確に英語の意味が取れていないのですが、ユーザーが邪魔だと思うかどうかも基準になってきそうな気がします。
3) 表示領域の問題
とはいえ、スマホでオプトインフォームをポップアップ表示すると、画面の大部分が専有されてしまします。これは問題です。
Googleは「画面スペースから見て妥当な大きさのバナーの例」として次の画像を挙げています。
画面の上部に少しだけ表示するなど、全画面を覆わない形であれば問題ないようです。
4) すぐに変更されるわけではないし、終焉でもない
前述の通り、今回の変更は2017年1月10日から実施されます。
実施されると、スマホで全画面を覆うようなポップアップを表示をしているサイトは検索順位が下がる可能性があります。Googleはランキングの要素として、スマホ対応しているかどうかを重視しているからです。
5) オンクリックでのポップアップ表示は問題ない
ボタンやリンクをクリックしたときだけポップアップを表示している場合は問題ありません。同氏の提供しているツールの中では、「ThriveBoxes」がこれにあたるそうです。
6) なんにせよ「スマホ対応」の表示はなくなる
スマホでの検索結果に表示されていた「スマホ対応」のラベルはなくなります。ただし、スマホに対応しているかどうかは引き続き評価基準になるとのこと。
つまり…
スマホでポップアップ表示している場合は、なんらかの対策が必要というのは間違いありません。PCのみでポップアップ表示させてスマホでは表示しないか、もしくは全画面を覆わない形に切り替えるか?
本当に大丈夫かどうかは、Mobile-Friendly Testで検証できるようになると思います。
今すぐというわけではありませんが、2016年中には忘れずに対策を済ませておきましょう!