
コンテンツを制作していく上で、自分の声を使う場面も出てくると思います。
例えば、keynoteでスライドを作って、それに自分の声で解説を加えた動画コンテンツを作る場合です。VSLを作る場合もそうですね。
とはいっても、ほとんど人がそうだと思いますが、録音した自分の声を聞くのは精神的にツラいです。よっぽど普段から人前で話し慣れている人じゃないと、なかなかマイクで自分の声を録音する勇気を持てないと思います。
僕も声にコンプレックスがあったので、少し前まで、文章だけでコンテンツを作っていればいいやと思っていました(少なくとも話すよりもキーボード叩くほうが得意だったので^^)。ですが、それでは動画コンテンツを作ることを諦めることになります。情報発信をする上で制限が大きすぎるので、必要なら声を使うという方針に切り替えました。
そこで、僕が録音した自分の声への違和感を無くすことができた方法を紹介します。
録音した自分の声への違和感の原因とは
そもそも、なぜ録音した自分の声を聞くと変な感じがするのかというと、その原因は「骨伝導」にあります。
声は声帯から生まれます。声帯が振動して発せられた音が口の中などで反響して…それが声になります。ですが、その振動は骨を通って耳の内部に到達します。これが自分で認識している自分の声の正体です。
低くいい声でしゃべっているつもりだったのに、実際に録音したものを聞いてみると思ったより高くて弱々しい感じだった…なんていう場合は、まさに骨伝導しているのを自分の声だと思っていたことが原因でしょう。
つまり、自分が認識している「自分の声」と、他の人が聞いている「自分の声」は別物だということです。
それに加えて、思った以上に早口でしゃべってたり、変な抑揚をつけてしまっていたり、滑舌が悪かったり、…そういったことが組み合わさって、自分の声を気持ち悪いと感じるようです。
では、どうすれば録音した自分の声への違和感を無くすことができるのでしょうか? 実を言うと、やるべきことは単純です。自分の声への認識のズレを矯正しまえばいいのです。
自分の声への認識のズレを矯正する
自分の声を正しく認識するためには、とにかく録音した声を繰り返し聞けばいいと言われています。慣れてしまえば違和感もなくなるというわけです。
ただ実際やってみると分かりますが、これはかなりキツいです。声にコンプレックスがある人ほど、慣れるまで録音した自分の声を聞き続けるのは難しいと思います。
そこで僕をお勧めするのは、リアルタイムで自分の声を聴くという方法です。マイクへ入力した声を、そのままヘッドホンに流します。そこそこ大きめの音量にすることで、骨伝導している音を上書きするわけです。フィードバックを受けながら話せるので、スピーチの練習などにもぴったりな方法だと思います。
僕の場合は、適当な本を音読したしながら、徐々に自分の本当の声に慣れさせることで、やっと録音した自分の声を聞けるようになりました。
リアルタイムで本物の自分の声を聞く方法
自分の声をリアルタイムで聞くには、ヘッドホンモニター機能付きのUSBマイクを使うのが手取り前です。
以前も紹介しましたが、Blue社のYetiは、マイクにモニター用のヘッドフォン端子がついています。ですので、ヘッドホンを接続するだけで自分の声を聞くことができるんなります。そこそこの価格帯のUSBマイクであれば、このような機能がついていることが多いようです。
余談ですが、Macの場合はGarageBandというソフトを使えばマイクから入力した音声をヘッドホンで聞くことができます。ですが、その場合は微妙な遅延が発生するのでリアルタイムではありません。自分の声が遅れて聞こえている中で話続けるのは難しいので、USBマイクを用意したほうがよいと思います。
そんな風にして自分の声に慣れさせていけば、1,2週間ほどで違和感が大幅に減らせると思います。なかなか録音する勇気はないという人は、よかったら試してみてください。