Googleが実施した「日本語検索の品質向上」って具体的に何のこと?

中島たくみち

Googleウェブマスター向け公式ブログで、「日本語検索の品質向上にむけて」という記事が公開されています。この記事によると新しいアップデートを実施したようです。

今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

これを読んで何のことか分かります??

高品質なサイトを上位表示させるというのは、Googleにとってずっと取り組んでいることです。ですので、具体的にどんなアップデートなのかはこの記事だけではまったく分かりません。

ですが、すぐに思い当たることがひとつあります。

キュレーションメディア対策?

昨年末に炎上したDeNAのキュレーションメディアの一件です。

WELQの医学的に誤った記事が検索結果に上位表示されていたことが問題になりました。さらに、DeNAの運営する他のキュレーションメディアでも、別のサイトの記事をリライトするようにライターに指示していた事が分かっています。

つまり、Googleのアルゴリズムとして…

  • 健康に影響する可能性のある誤った情報が上位表示されていたこと
  • リライトする手法が通用していたこと

という2種類の課題があったわけです。

今回のアップデートもこのどちらか、もしくは両方に関係しているのではないかと思われます。(あくまで予想ですが)

お金と生活にかかわるコンテンツ

WELQの記事が問題になるより前から、Googleのガイドラインでは「YMYL(Your Money or Your Life)」という表現が使われていました。お金と生活にかかわるコンテンツのことです。

前述の通り、信用すると健康に悪影響があるような情報が上位表示されていたら問題です。例え、文字数が多くてオリジナリティがあって被リンク数が多くても、高品質なコンテンツと判断する訳にはいきません。

健康情報に限らず、YMYLの領域は広くて、インターネットでビジネスをしようと思ったら必ずと言っていいほど関係してきます。例えば、商品やサービスを販売をするサイトはお金に関係していますし、購入のアドバイスをするようなサイトも同様です。

GoogleがYMYLのコンテンツをどう扱っていくか、個人的に興味があるので注目していきたいと思います。

中島たくみち

1985年生まれ 長崎県出身。コンテンツ販売やマーケティングのためのツールを開発しています。

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