
ちょっと前に「1時間に何文字書ければ優秀なライターか?」という話になりました。
僕は、単純に早いほど優秀とは限らないと思ってます。読んだ人にどれだけの価値を与えられるか(悩みの解消とか、目標の達成とか、満足感とか)が大事なのであって、ただ早く書けるというだけでは意味がありません。
クラウドソーシングだと報酬が1文字0.1円なんて案件もあるようです。それだと、どんなに早く書けてもまともに稼げないわけです。 (まあ、これは極端な例ですが…)
とは言っても、文章を書く作業を進めていく上で、自分が人よりも早いのか遅いのかが気になる方も多いと思います。そこで、ライティングのスピードについて僕なりに書いてみます。
プロとして通用するスピードは?
文章を書いて食べていくための目安は…
1時間に800文字以上書けること
だと思ってます。
もちろん、瞬間的な早さではなくて、平均的な早さの話です。コンスタントに何日も書き続けられることも重要です。
ちなみに、リサーチにかける時間は別として、考えています。必要な情報が全て揃った状態から、書き終わるまでの時間です。
それ以上に早いペース…つまり、1時間に1,000文字とか2,000文字とか書けるのなら素晴らしいです。ただ、前述の通り内容次第なので、1時間に800文字以上のペースで価値のある文章が書ければ、何らかの形で食っていけるのではないでしょうか。
と言うか、この基準に満たない場合は、リサーチ不足とか、タイピングが遅いとか、別の問題が隠れているような気がします。
800文字/hで書き続けることができるなら…
経験を積んでくると、1時間に800文字というペースなら、無理なく丁寧に書けるようになると思います。人によっては「そんなの遅すぎる」と思うかもしれません。
ただ、このペースを維持できると…
- 1,600文字のブログ記事なら2時間
- 12,000文字のセールスレターなら15時間
- 40,000文字の有料コンテンツなら50時間
- 100,000文字の書籍なら125時間
で書ける計算になります。
毎回、確実にこれくらいの時間で書けるライターがいたら、かなり優秀ですよね。
瞬間的にすごく早く書けたとしても、スランプに陥って何日もロスするのでは意味がありません。ウサギとカメの話じゃないですけど、コツコツ書き続けられることが大事です。
余談
結構前の話なのですが、僕はSEO会社でライターとしてアルバイトをしていたことがあります。その当時、ピークで1日あたり1万文字以上書いていました。働いていた時間は7時間ほどだったので、1時間に約1,400字のペースということになります。
これは、ある程度詳しいジャンルで、文章のクォリティは求められないという条件だからできただけです。丁寧に書いていくともっと遅いです^^
そんなわけで、どんなに必死で書いたとしても、1日1万文字くらいが自分の限界だと分かりました。
放送業界の脚本家の人が「一晩で2万文字書いたわ―」なんて言ってるのを聞いたことがありますが、もはや化物だと思います。凄すぎる人と比べちゃダメ。